
伊坂幸太郎のオススメ小説、オーディオブックで聴きたいなぁ
こんにちは。
伊坂幸太郎の小説、面白いですよね。
独特な価値観を持った登場人物がとても魅力的だし、
あのラストの伏線回収は他の作家じゃあちょっと味わえないほど爽快です。
僕も大好きで、高校生の頃は図書室にあった『砂漠』や『オー!ファーザー』をよく借りて読んでいました。
今回はそんな伊坂幸太郎ワールドを「耳で」楽しみたい!ということで…
オーディオブックの2大配信サイト
Amazonの提供するAudibleと
オトバンクが提供するaudiobook.jp
で読める、オススメの伊坂幸太郎小説を紹介していきます。
(オーディオブックとは、簡単に言うと「朗読された本」のこと。詳しくはこちらから)

現在オーディオブックで配信されている伊坂幸太郎作品が丸わかりだぞ。
それでは見ていきましょう!
Contents
そのまえに:伊坂幸太郎の配信冊数はAudibleのほうが圧倒的に豊富
オススメを見ていく前に1つだけ。
伊坂幸太郎の小説をオーディオブックで聴くなら、Audibleのほうをオススメします。
なぜなら、伊坂幸太郎の小説は
- Audibleは9冊配信
- audiobook.jpは2冊配信
と、Audibleのほうが配信されている冊数が7冊も多いからです。
タイトルを表でまとめてみました↓
![]() Audible(発行年) | ![]() audiobook.jp(発行年) |
---|---|
ペッパーズゴースト(2021年) | |
逆ソクラテス(2020年) | |
フーガはユーガ(2018年) | |
AX(2017年) | |
マリアビートル(2010年) | |
砂漠(2005年) | 砂漠(2005年) |
死神の精度(2005年) | |
死神の浮力(2013年) | |
グラスホッパー(2004年) | グラスホッパー(2004年) |
audiobook.jpで聴けるのは『砂漠』と『グラスホッパー』だけなのに対し、
Audibleには2021年10月1日に刊行された伊坂幸太郎の最新作『ペッパーズゴースト』をはじめとする最新の作品がそろっています。
とくに、伊坂幸太郎の新作をオーディオブックで聴きたい!という人はAudibleのほうが圧倒的にオススメです。
ただし、値段的にはaudiobook.jpのほうが安いです。
『砂漠』か『グラスホッパー』だけ読みたいなら、audiobook.jpを選びましょう。
ちなみにAudibleは月1500円の有料会員登録がとてもオトク。
毎月の支払いを優に超える、こんな特典があります↓
ポイント
- 好きなオーディオブック(3000円~)と交換できるコイン1枚
- 毎月変わるボーナスタイトル
- ここでしか聞けないポッドキャスト
- オーディオブック全品30%OFF
しかも現在、1ヶ月間タダで体験できるキャンペーンが行われています。
この機会にぜひAudibleで伊坂作品を無料で聴きましょう!
会員登録はこちらから↓
オーディオブックで聴けるオススメ伊坂幸太郎の作品8作
オーディオブック化されている伊坂幸太郎作品のなかで、僕がオススメするのは
- ペッパーズゴースト
- 逆ソクラテス
- AX
- マリアビートル
- 砂漠
- 死神の精度
- 死神の浮力
- グラスホッパー
の8作品。
あらすじとおすすめポイントを紹介していきます。
1.ペッパーズゴースト
中学の国語教師・檀は、猫を愛する奇妙な二人組「ネコジゴハンター」が暴れる小説原稿を、生徒から渡される。
朝日新聞出版より引用
さらに檀先生は他人の未来が少し観える不思議な力を持つことから、サークルと呼ばれるグループに関わり始め……。
『ペッパーズゴースト』は2021年10月に発売された、伊坂幸太郎の最新刊です。
生徒の小説「ネコジゴハンター」、そして檀先生の「未来予知」が軸になって、
虚構と現実・過去と未来が入り混じりながら進んでいきます。
伊坂自身の「僕の小説の特徴をすべて詰め込んだ」という言葉通り、20年間の作家生活の総集編のような作品。
ファンなら絶対読んで(聴いて)おくべきですよ!
2. 逆ソクラテス
敵は、先入観。
世界を
ひっくり返せ!
集英社公式より引用
2020年に発売された伊坂幸太郎の短篇集『逆ソクラテス』に出てくる主人公たちは、なんとみんな小学生。
表題作の『逆ソクラテス』のほか、
- 非オプティマス
- スロウではない
- アンスポーツマンライク
- 逆ワシントン
が収録されています。
子供でも、いや子供だからこそ、先入観やいじめ・自分を偽って生きることに、純粋に反発する主人公たち。
「大人の不条理」に反発していく痛快なストーリーを楽しんだあと、ふっとタイトルの意味を考えさせられます。
3.AX
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。
KADOKAWAより引用
この物騒な仕事をしていることは、もちろん家族には秘密だ。
克巳が生まれた頃から、兜はこの仕事を辞めたいと考えていたが、それは簡単ではなかった。
『グラスホッパー』『マリアビートル』に続く、殺し屋シリーズ第3弾。(各作品は独立しています)
「スズメバチ」という名の殺し屋に付け狙われているある日、妻から「スズメバチがいる!」という電話を受け取る。
家族が危険だ!急いで家に帰ると、「スズメバチ(虫のほう)」が巣を作っていた…
など、暗殺者としての日常と、家族とのふつうの生活がユーモアたっぷりに描かれています。
…と、とりあえず安心して読み進めてください(笑)
ホロリとするラスト&断片的なピースがパタパタとつながる、読後感最高でオススメの物語ですよ
4.マリアビートル
酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた悪魔のような中学生「王子」に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線〈はやて〉に乗り込む。
KADOKAWAより引用
取り返した人質と身代金を盛岡まで護送する二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」は、車中で人質を何者かに殺され、また身代金の入ったトランクも紛失してしまう。
そして、その身代金強奪を指示された、ことごとくツキのない殺し屋「七尾」は、奪った身代金を手に上野駅で新幹線を降りるはずだったのだが……。
伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ第2弾。
3時間という短い時間、東北新幹線の狭い車内で物語がテンポよく進んでいきます。
そして、その分テンポよく人が死んでいく(笑)
途中繰り広げられる殺し屋同士の駆け引きも、スリリングかつユーモアたっぷり。
「映画のようなハラハラ感」を求める人に、ぜひ読んでほしい一作ですよ。
5. 砂漠
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。
新潮社より引用
二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。
『砂漠』では他の作品のような大事件が起こるわけではありません。
社会に出るまでのモラトリアム期間に、大学生が悩みながら成長していく「ザ・青春小説」です。
特徴は、とにかく主人公周りのキャラクターが濃いこと。
出会って早々「世の中の大学生には2種類しかいない」と主人公に話しかけてくる鳥井や、
世界平和を願って麻雀の『平和』を延々と作り続ける西嶋、
さらには超能力者(!)の南etc…
僕のように「伊坂幸太郎の小説に出てくる、ちょっと変わった登場人物が好き」という人にはたまらない作品です。
6.死神の精度
俺が仕事をすると、いつも降るんだ
文藝春秋より引用
死神は雨とともに現れる――彼の7日間の調査で対象者の生死が決まる。様々なスタイルで語られる6人の人生。人気作家の傑作短篇集
伊坂幸太郎の死神シリーズ第1弾。
感情の乏しい死神の「千葉」の視点からストーリーが語られるので、物の見え方や価値観などは人間とかなりズレています。
だから「調査対象」が死ぬかもしれないのにどこか淡々と物語は進んでいきますが、そこが本作の魅力。
一風変わった短編を読みたい方に、ぜひオススメする小説です。
ちなみに次の「死神の浮力」は続編。
本書とは打って変わって長編小説になっています。
7.死神の浮力
娘を殺された。
文藝春秋より引用
相手は二十五人に一人の、良心を持たない人間。
伊坂幸太郎の死神シリーズ第2弾。
『死神の精度』に引き続き、死神の千葉が主人公です。
今回の調査対象は娘を殺された父親・山野辺 遼。
証拠不十分で無罪となった加害者・本城 崇への復讐を、妻とともに企てています。
最初は「ただの同行者」としてターゲットたちに近づいた千葉ですが、だんだんとこの計画に巻き込まれていき…
長編になった分、物語としての厚みとクライマックスの爽快感も一段とグレードアップしています。

前作『死神の精度』と続けて読みたい作品だ。
8.グラスホッパー
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
KADOKAWAより引用
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに――。
「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交差するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
『AX』『マリアビートル』よりも前の、殺し屋シリーズ第1弾です。
自分は操り人形ではないかと悩む『蝉』、ターゲットを自殺させる仕事をしながらも心の闇を抱える『鯨』など、
殺し屋なのにどこか人間の温かみを感じる登場人物が印象的。
2015年には映画化もされるなど、伊坂幸太郎初期の作品ながら今でも愛され続ける名作ですよ。
終わりに
今回の記事はいかがでしたか?
まだ読んでない作品はもちろん、すでに読了済みの作品も
オーディオブックで聴きなおしてみると、まるでドラマを聴いているような新たな感覚を楽しめます。
この機会にぜひ、伊坂幸太郎作品を「耳で聴いて」みることをオススメします。
今回の記事でオーディオブックのことをさらに知りたくなった!という人は、こちらの記事も参考にしてください↓